Category:Blog Post:04/09/2018
たとえば“フォルテ”を
単純に音量の“強く”と思って鍵盤はたたくようにおさえるのと“内面から湧き上がってくるように力強く”と思って響きを感じながら弾くのではまったく違う音が出ます。
美しさにはさまざまな要素があると思いますが、『美しい音』というのは響きに豊かさを感じる、重なりあう音に立体感を感じる。そのような音ではないかと私は思います。
また楽譜には沢山の音楽用語が書かれていますが、その語源を知るということはこの『美しい音』を表現する上でとても重要です。
Allegro は一般的には“速く”と書かれていますが、これはイタリア語で“楽しい”という意味で日常的に使われる言葉。楽しいから気持ちがウキウキして結果速くなるということ。
dolce は“甘く柔らかに”ですがイタリアでは恋人同士の男女が女性に“可愛いね!”という時に使う言葉でもあります。
言葉の中にたくさんの湧き上がる感情があるのと同じで響きの中に豊かさを感じられる音楽。
『美しいピアノを弾きたい』これはずっと変わらず私の心に在るものです♪