Category:Blog Post:01/17/2019
2019年最初に出会った本。
『小澤征爾さんと、音楽について話をする』
指揮者の小澤征爾さんと作家の村上春樹さんの対談集になっていて、随所に感動が散りばめられていて、とても有意義な読書タイムとなりました。
その中から印象的な言葉をひとつ。
『「良き音楽」は愛と同じように、いくらたくさんあっても多すぎるということはない。』
『良き音楽』
ひと言でこの言葉を定義するのは難しいし、人それぞれ選ぶ音楽は違うと思いますが。
私は音楽というものはだれかの喜びや幸せに繋がったり、生きる力になった時に良きもの、愛あるものに変わるのではないかと思います。
誰かの演奏を聴くことでそれらを感じられる時もあれば、自分自身で自分のために奏でることもできる。また自分の演奏が誰かのエネルギーになる時もある。
あらためて音楽というものの存在。素晴らしさに感謝です✨
本年もこの素敵な音楽を私の中で深めつつ。
たくさんの方とまた楽しい時間を共有していきたいなと思います♪
本年もよろしくお願いいたします☺️
Category:Blog Post:12/25/2018
先日の中学生の生徒さんのレッスンより✨
彼女は小さな頃からクラッシック大好きでいろんな作曲家の伝記を読んだり、音楽を聴いたり。中でもショパンが大好きで、毎晩バラード1番を聴いて眠りにつくほどクラッシック愛に溢れてるんですね。
で、私は彼女に質問してみました。
「クラッシックは何百年も残ってるけど、その奥に流れてるものは何やと思う?」
そうしたら彼女は
「誰かを好きとか。想う気持ちやと思う。」
時代を超えて人の心に響くものというのはあらゆるものに対しての愛情だなと私自身も感じているので
「そうよな!」と話を続けると
彼女はさらに
「すごい苦しい気持ちも激しい感情も、想いがあるから出るくると思う。」
となんとも13歳とは思えない言葉を!
確かにその通り。
今日はクリスマスです。
ドライフラワーのオリーブにもクリスマスの飾りつけを。
メリークリスマス✨ よい日となりますように!
Category:Blog Post:11/16/2018
ピアノを弾いていて楽譜から様々なことを感じます。
喜びがあれば、哀しみもあるし、大胆に感情を出したかと思えば控えめに安堵してみたり。愛情や落胆。
与えたり、与えられたり。
メロディは人の心や、関わり合いのよう。
光も影もすべて入っています。
私はクラッシック音楽のそういうところが好きです。
人間くさいんだけれど、なんだかそれがとても崇高というか。
音楽の中に含まれているたくさんの人間らしさや出来事を知って頂いて、その人の日常に寄り添うようなピアノ、音楽をお伝えできれば嬉しいなと思います☺️
Category:Blog Post:11/02/2018
先日の70代の生徒さんのレッスンより。
今年の初めからピアノを始められてもうすぐ1年が経とうとしています。
「今はピアノがとても楽しいんですよ!」
と笑顔のMさん。
レッスン当初は小さな曲がはいった曲集とお好きな曲からスタートしましたが、最近では4ページもある、ミュージカル マイ・フェア・レディの『踊り明かそう』を弾かれるまでになりました♪
すごいなぁ✨といつも感心させられっぱなしです。
先月からは子供の頃に弾かれたことがある 中田喜直の『汽車は走るよ』をしています。
先週ははじめのページを一緒に連弾です。
「あ〜、思い出してきました!汽車の汽笛やここは走る感じですね〜!」ととても懐かしげで嬉しそうなご様子。
「いつかまた弾いてみたいと思っていたので、この歳になって夢が叶いました!」
と生き生きとした表情が印象に残りました✨
素敵な時間を共有させて頂いたことに感謝のレッスンでした。
Category:Blog Post:08/28/2018
先日、夏休みの美術の課題をやり終えた娘がひと言。
「めっちゃ学ぶことがあったわー。観て感じることもあるけど、描くとさらによくわかる感じがする!」
どこかでよく似た言葉を聞いたことがあります。
そうです!私がピアノのことでよく口にする言葉。
「弾くともっとよくわかる!」
音楽とは不思議で聴いて素敵だなぁと感じる部分と弾いていてここがいいよなぁ、作曲家の心を感じるよなぁと思う部分は少し違うように思います。
もちろん、聴いて素敵なところは弾いても素敵なんですが、弾いてはじめて、こんなに素敵なハーモニーだったんだなとか心に迫ってくるなとか新しい発見があることはよくあることです。
またそんな発見がひとつでもふたつでもあった瞬間、とても良いことがあった時のような。幸せな気持ちになります。
これは『ピアノが弾ける』ということの醍醐味のひとつです♪
娘の美術の課題のタイトルは「私の好きな1枚」
好きな絵画作品を真似て描くというもので、選んだものは、ピカソの「帽子と毛皮の襟をつけた女」です。
歴史に名が残る偉大な画家は偉大な作曲家と同じようにその心を作品を通して感じることができるのだと改めて感じました。
Category:Blog Post:07/06/2018
小学3年生のTちゃんのレッスンより。
宿題の箇所を弾き終えてひと言。
「私、ヘ音記号に感謝してるねん!」
理由を尋ねてみると
「だって、ト音記号だけを弾くよりヘ音記号も一緒に弾いたほうが音楽がきれいになるから。」
なんて素晴らしいんだろうと思いました。
メロディと伴奏の役割について話をして、それぞれが自立をして支え合っているから合わせた時に音楽がより美しくなるんだよと伝えると 「なるほど〜!」とTちゃん。
いつも感心するのですが3歳の小さな子供たちでもいろんなことをよくわかっているのです。
子供たちの感性を少しでも豊かに育めるといいな。
そんなことを改めて感じたレッスンでした♪
Category:Blog Post:07/04/2018
いつかは弾いてみたいなぁ!という憧れの曲はありますか?
大人教室、社会人の生徒さんの憧れの曲は
ショパンの『幻想即興曲』
昔していたゲームの中に出てきた曲で “なんて格好良いんだろう!”と思ったそうです。
今はその憧れに向かって、目の前の曲を楽しみながらコツコツと力をつけておられます。
また、シニア世代の生徒さんの憧れの曲は
滝蓮太郎の『憾』と『メヌエット』
ラジオで流れているのを聴いて “とっても素敵な曲だなぁ”と心を掴まれたそうです。
すこしずつこの曲に挑戦していけそうなところまでこられました♪
みなさんのお話を聞いていると、それぞれの想い出と共に音楽があるというのは素敵だなと感じます。
さらにその音楽を自分で奏でることができたら、喜びや感動もひとしお。その人にとっての豊かなひと時が増すのではないかと嬉しくなります。
さぁ ご一緒に、憧れの曲を弾いてみませんか♪
Category:Blog Post:05/18/2018
dur と moll 。
“dur” ,ドイツ語でドゥアーと読み、長調の意。
長調とは明るい雰囲気の曲のことです。
これとは反対に “moll”,読み方はモールで短調の意。
暗い雰囲気の曲です。
音楽はまず上記のように大きく2種類にわけることができます。
さらに dur と moll の中にいくつもの調があり、それぞれの調によりニュアンスや性格が変わってきます。
昔、ある先生に初めてレッスンをみて頂いた際
私は c moll(ハ短調)の曲を持っていったのですが、演奏が終わって先生の開口一番は「最初のドが明るく聴こえるんだけど!」でした。
そう、その音は憤りがあって強いmollのニュアンスで弾かなければならない音。
とても衝撃的でそれ以来どのようなタッチで弾けばイメージする音が出せるのか??
いつも心に置いてピアノに向かいます。
アトリエ・ヨーコ ピアノ教室では幼稚園の小さな頃からdur と moll の大きな違いを聴き分け、さらに音に表現できるようにレッスンしています。成長の段階でさらに細かく、例えばさわやかな長調と元気いっぱいの長調の違いをつけれるようになどより繊細に、またより大胆に!ピアノが弾けるように指導しています。
嬉しさや哀しみ、時には迷ったり、晴ればれと澄み渡ったり。心の変化と同じものが音楽の中にあることを知りピアノで表現できることがわかると、みなさんとても生き生きとピアノを弾かれるようになります。
音楽も生きているなぁ!と感じる瞬間です♪
Category:Blog Post:05/08/2018
今日は『声に出して歌う効果』についてです♪
この練習法はバッハや2声以上の曲にとても効果的です。
中学2年生の生徒さん2人のレッスンより。
1人目はシューマンのNovellette no.1。
2人目はシューベルトのlmpromptuより。
曲は異なりますが途中3声、4声などになる曲です。
2人共最初に弾いた時共通していたのは全ての音が鳴りすぎていてすっきりとしないということでした。
ということで各声部にわけてピアノを弾きながら声に出して歌う♪ をスタートです。
シューマンを弾いているSちゃんは
「今まで音の繋がりはこっちやと思ってたけど、分けて歌ってみると違うことがわかった!弾くと(歌声をなくして)響きと音の重なりがよくわかって嬉しい♡」と。
シューベルトを弾いてるUちゃんは
メロディの音は同じなのに和音に含まれてる音が変わったことで全く違った雰囲気に変化してることに気づきました。
また単音のメロディラインに流れができ、ピアノで歌うように♪ 弾けるようになりました。
2人共 とても生き生きとした演奏に変わりました。
★声に出して歌う効果
・各声部のメロディ、重なり合う響きを身体で感じとることができる。
・メロディに流れが生まれる。(棒読みにならない。)
・出さないといけないパート、目立ってはいけないパートを耳で聴き分けられるようになり、バランスのコントロールができるようになる。
・音に立体感ができ上質になる。
などです。
また各声部にバイオリンやチェロなどの楽器を当てはめてみてイメージしながら歌い、ピアノを弾くとさらに豊かなハーモニーとなりますよ♪
Category:Blog Post:04/19/2018
前回の指番号編に続いて片手ずつ編です♪
レッスンでは小さい子から大人の方まで、新しい楽譜をみる時は必ず最初に片手ずつを弾いて頂きます。
やさしいものであったりすぐに両手で弾けそうなものであっても必ず!
片手ずつが流れていなければ、当然両手は流れない!
ということはもちろんですね。
ただこの練習はそれだけではなく
・メロディはどんな流れで出来ているのか?
・支える伴奏はどんな形、和音で成り立っているのか?
など、片手ずつだからこそ各パートをより深く見ることができるようになります。
またこの際に、メロディの膨らみ、ニュアンスの変化などもつけていると両手で合わせた時には随分と弾きやすく、音楽もしっかりとしてきますよ。
“すぐに両手で弾きたくなる” その気持ちをグッとこらえて片手ずつを楽しんで弾いてみてください。
きっと新しい発見や感動が隠れていますよ♪