Category:Blog Post:01/30/2019
先週、タイミングを同じくして。
中学生の生徒さん2人から嬉しいご連絡がありました。
学校の合唱コンクールでピアノ伴奏者に選ばれ、演奏を見てほしいとのこと。
2人は中学生にあがる前後でレッスンを1度やめられているのですが、中学2年生の今年、それぞれ伴奏者として選ばれ久しぶりにレッスンに来られました。
身長もさらに伸びて、それぞれお姉さんになって。幼稚園の頃から見てきた2人なので、また一生懸命ピアノに向き合っている姿をみて胸がいっぱいになると同時に、コツコツと積み重ねてきたものは少しのブランクがあっても崩れることはないなと実感しました。
夏の渇いた身体がごくごくとお水を吸収するように!レッスンではどんどん演奏が変わっていきます。やっぱり土台があるっていうのはすごいなぁ✨と改めて実感。
最初「先生、どうしよう〜 泣」とレッスン室に不安げに入ってきた2人の顔は、帰り際には笑顔になって、生き生きとした表情に変わっていました☺️
ピアノは自分1人で弾くことも楽しいですが、人前で演奏できることもまた素晴らしいなと思います。
練習が大変だったり、緊張とも向き合わないといけないし。まして伴奏になると孤独感や責任感などついてきたりして当日までドキドキ、心が落ち着かないこともあると思いますが。
その経験は確実に、その子たちの内面を豊かにすると思います✨
彼女たちの本番を楽しみにしながら!
アトリエ・ヨーコ ピアノ教室では、通常のレッスンに通われていない方も、伴奏等ご要望に応じてレッスンをさせて頂いております。
オーディションのためにレッスンを受けに来られる方もいらっしゃいますので、お気軽にお問い合わせくださいませ♪
Category:Blog Post:01/22/2019
本日は短調について。
音楽は明るい曲調である『長調』と暗い曲調である『短調』に大きく分けることができます。
私は小さい頃からずっと長調が好きで短調の良さを感じられるようになったのは大人になってから。ほとんどの人は特に子供たちは長調が好きなんだろうなぁと勝手な思い込みがあったのですが、ピアノを教える立場になり、『短調』が好き!という人が意外と多いことに正直びっくりしました。
低学年くらいの子供たちも好きな子は結構いるんです♪
なんて素敵な感性だろうといつも感じます。
『短調』といっても実にさまざま。
気弱で元気がないものもあれば、内に秘めている強さや心が壊れてしまうほどの苦しさ。行き場のない混沌とした気持ちなど、その奥ゆきは長調よりも豊かなのではないでしょうか。
そしてこの短調の存在があってこそパッとした長調の色鮮やかさや晴れやかさを✨
より一層感じられるのではないかと思います。
みなさんもこの美しい短調をぜひ味わってみませんか☺️
Category:Blog Post:01/17/2019
2019年最初に出会った本。
『小澤征爾さんと、音楽について話をする』
指揮者の小澤征爾さんと作家の村上春樹さんの対談集になっていて、随所に感動が散りばめられていて、とても有意義な読書タイムとなりました。
その中から印象的な言葉をひとつ。
『「良き音楽」は愛と同じように、いくらたくさんあっても多すぎるということはない。』
『良き音楽』
ひと言でこの言葉を定義するのは難しいし、人それぞれ選ぶ音楽は違うと思いますが。
私は音楽というものはだれかの喜びや幸せに繋がったり、生きる力になった時に良きもの、愛あるものに変わるのではないかと思います。
誰かの演奏を聴くことでそれらを感じられる時もあれば、自分自身で自分のために奏でることもできる。また自分の演奏が誰かのエネルギーになる時もある。
あらためて音楽というものの存在。素晴らしさに感謝です✨
本年もこの素敵な音楽を私の中で深めつつ。
たくさんの方とまた楽しい時間を共有していきたいなと思います♪
本年もよろしくお願いいたします☺️
Category:Blog Post:12/25/2018
先日の中学生の生徒さんのレッスンより✨
彼女は小さな頃からクラッシック大好きでいろんな作曲家の伝記を読んだり、音楽を聴いたり。中でもショパンが大好きで、毎晩バラード1番を聴いて眠りにつくほどクラッシック愛に溢れてるんですね。
で、私は彼女に質問してみました。
「クラッシックは何百年も残ってるけど、その奥に流れてるものは何やと思う?」
そうしたら彼女は
「誰かを好きとか。想う気持ちやと思う。」
時代を超えて人の心に響くものというのはあらゆるものに対しての愛情だなと私自身も感じているので
「そうよな!」と話を続けると
彼女はさらに
「すごい苦しい気持ちも激しい感情も、想いがあるから出るくると思う。」
となんとも13歳とは思えない言葉を!
確かにその通り。
今日はクリスマスです。
ドライフラワーのオリーブにもクリスマスの飾りつけを。
メリークリスマス✨ よい日となりますように!
Category:Blog Post:11/16/2018
ピアノを弾いていて楽譜から様々なことを感じます。
喜びがあれば、哀しみもあるし、大胆に感情を出したかと思えば控えめに安堵してみたり。愛情や落胆。
与えたり、与えられたり。
メロディは人の心や、関わり合いのよう。
光も影もすべて入っています。
私はクラッシック音楽のそういうところが好きです。
人間くさいんだけれど、なんだかそれがとても崇高というか。
音楽の中に含まれているたくさんの人間らしさや出来事を知って頂いて、その人の日常に寄り添うようなピアノ、音楽をお伝えできれば嬉しいなと思います☺️
Category:Blog Post:11/02/2018
先日の70代の生徒さんのレッスンより。
今年の初めからピアノを始められてもうすぐ1年が経とうとしています。
「今はピアノがとても楽しいんですよ!」
と笑顔のMさん。
レッスン当初は小さな曲がはいった曲集とお好きな曲からスタートしましたが、最近では4ページもある、ミュージカル マイ・フェア・レディの『踊り明かそう』を弾かれるまでになりました♪
すごいなぁ✨といつも感心させられっぱなしです。
先月からは子供の頃に弾かれたことがある 中田喜直の『汽車は走るよ』をしています。
先週ははじめのページを一緒に連弾です。
「あ〜、思い出してきました!汽車の汽笛やここは走る感じですね〜!」ととても懐かしげで嬉しそうなご様子。
「いつかまた弾いてみたいと思っていたので、この歳になって夢が叶いました!」
と生き生きとした表情が印象に残りました✨
素敵な時間を共有させて頂いたことに感謝のレッスンでした。
Category:Blog Post:08/28/2018
先日、夏休みの美術の課題をやり終えた娘がひと言。
「めっちゃ学ぶことがあったわー。観て感じることもあるけど、描くとさらによくわかる感じがする!」
どこかでよく似た言葉を聞いたことがあります。
そうです!私がピアノのことでよく口にする言葉。
「弾くともっとよくわかる!」
音楽とは不思議で聴いて素敵だなぁと感じる部分と弾いていてここがいいよなぁ、作曲家の心を感じるよなぁと思う部分は少し違うように思います。
もちろん、聴いて素敵なところは弾いても素敵なんですが、弾いてはじめて、こんなに素敵なハーモニーだったんだなとか心に迫ってくるなとか新しい発見があることはよくあることです。
またそんな発見がひとつでもふたつでもあった瞬間、とても良いことがあった時のような。幸せな気持ちになります。
これは『ピアノが弾ける』ということの醍醐味のひとつです♪
娘の美術の課題のタイトルは「私の好きな1枚」
好きな絵画作品を真似て描くというもので、選んだものは、ピカソの「帽子と毛皮の襟をつけた女」です。
歴史に名が残る偉大な画家は偉大な作曲家と同じようにその心を作品を通して感じることができるのだと改めて感じました。
Category:Blog Post:07/06/2018
小学3年生のTちゃんのレッスンより。
宿題の箇所を弾き終えてひと言。
「私、ヘ音記号に感謝してるねん!」
理由を尋ねてみると
「だって、ト音記号だけを弾くよりヘ音記号も一緒に弾いたほうが音楽がきれいになるから。」
なんて素晴らしいんだろうと思いました。
メロディと伴奏の役割について話をして、それぞれが自立をして支え合っているから合わせた時に音楽がより美しくなるんだよと伝えると 「なるほど〜!」とTちゃん。
いつも感心するのですが3歳の小さな子供たちでもいろんなことをよくわかっているのです。
子供たちの感性を少しでも豊かに育めるといいな。
そんなことを改めて感じたレッスンでした♪
Category:Blog Post:07/04/2018
いつかは弾いてみたいなぁ!という憧れの曲はありますか?
大人教室、社会人の生徒さんの憧れの曲は
ショパンの『幻想即興曲』
昔していたゲームの中に出てきた曲で “なんて格好良いんだろう!”と思ったそうです。
今はその憧れに向かって、目の前の曲を楽しみながらコツコツと力をつけておられます。
また、シニア世代の生徒さんの憧れの曲は
滝蓮太郎の『憾』と『メヌエット』
ラジオで流れているのを聴いて “とっても素敵な曲だなぁ”と心を掴まれたそうです。
すこしずつこの曲に挑戦していけそうなところまでこられました♪
みなさんのお話を聞いていると、それぞれの想い出と共に音楽があるというのは素敵だなと感じます。
さらにその音楽を自分で奏でることができたら、喜びや感動もひとしお。その人にとっての豊かなひと時が増すのではないかと嬉しくなります。
さぁ ご一緒に、憧れの曲を弾いてみませんか♪
Category:Blog Post:05/18/2018
dur と moll 。
“dur” ,ドイツ語でドゥアーと読み、長調の意。
長調とは明るい雰囲気の曲のことです。
これとは反対に “moll”,読み方はモールで短調の意。
暗い雰囲気の曲です。
音楽はまず上記のように大きく2種類にわけることができます。
さらに dur と moll の中にいくつもの調があり、それぞれの調によりニュアンスや性格が変わってきます。
昔、ある先生に初めてレッスンをみて頂いた際
私は c moll(ハ短調)の曲を持っていったのですが、演奏が終わって先生の開口一番は「最初のドが明るく聴こえるんだけど!」でした。
そう、その音は憤りがあって強いmollのニュアンスで弾かなければならない音。
とても衝撃的でそれ以来どのようなタッチで弾けばイメージする音が出せるのか??
いつも心に置いてピアノに向かいます。
アトリエ・ヨーコ ピアノ教室では幼稚園の小さな頃からdur と moll の大きな違いを聴き分け、さらに音に表現できるようにレッスンしています。成長の段階でさらに細かく、例えばさわやかな長調と元気いっぱいの長調の違いをつけれるようになどより繊細に、またより大胆に!ピアノが弾けるように指導しています。
嬉しさや哀しみ、時には迷ったり、晴ればれと澄み渡ったり。心の変化と同じものが音楽の中にあることを知りピアノで表現できることがわかると、みなさんとても生き生きとピアノを弾かれるようになります。
音楽も生きているなぁ!と感じる瞬間です♪