Category:Blog Post:05/08/2018
今日は『声に出して歌う効果』についてです♪
この練習法はバッハや2声以上の曲にとても効果的です。
中学2年生の生徒さん2人のレッスンより。
1人目はシューマンのNovellette no.1。
2人目はシューベルトのlmpromptuより。
曲は異なりますが途中3声、4声などになる曲です。
2人共最初に弾いた時共通していたのは全ての音が鳴りすぎていてすっきりとしないということでした。
ということで各声部にわけてピアノを弾きながら声に出して歌う♪ をスタートです。
シューマンを弾いているSちゃんは
「今まで音の繋がりはこっちやと思ってたけど、分けて歌ってみると違うことがわかった!弾くと(歌声をなくして)響きと音の重なりがよくわかって嬉しい♡」と。
シューベルトを弾いてるUちゃんは
メロディの音は同じなのに和音に含まれてる音が変わったことで全く違った雰囲気に変化してることに気づきました。
また単音のメロディラインに流れができ、ピアノで歌うように♪ 弾けるようになりました。
2人共 とても生き生きとした演奏に変わりました。
★声に出して歌う効果
・各声部のメロディ、重なり合う響きを身体で感じとることができる。
・メロディに流れが生まれる。(棒読みにならない。)
・出さないといけないパート、目立ってはいけないパートを耳で聴き分けられるようになり、バランスのコントロールができるようになる。
・音に立体感ができ上質になる。
などです。
また各声部にバイオリンやチェロなどの楽器を当てはめてみてイメージしながら歌い、ピアノを弾くとさらに豊かなハーモニーとなりますよ♪
Category:Events Post:04/28/2018
先日ドーンセンターにて Liuteria-BATOさん主催 スプリングコンサートがあり今年もピアノ伴奏で参加させて頂きました。
曲目はきらきら星からチャイコフスキーやヴィタリーのシャコンヌまで。
伴奏はやはり学ぶことが沢山あり今年もいい勉強になりました。
昔、伴奏法をピアノの先生にみて頂いた際に
「ここはバイオリンが出やすいようにピアノを鳴らして!」
とか
「ピアノのベースラインはチェロをイメージして〜。」
など、細やかな視点から、オーケストラをイメージして音楽を捉える大きな視点まで、伴奏の奥深さを教えて頂きました。
主役を引き立てることができる名脇役者のように♪
演奏者がのびのびと自分の演奏ができる伴奏者でありたいなとそんな想いが深まった1日でした。
Category:Blog Post:04/19/2018
前回の指番号編に続いて片手ずつ編です♪
レッスンでは小さい子から大人の方まで、新しい楽譜をみる時は必ず最初に片手ずつを弾いて頂きます。
やさしいものであったりすぐに両手で弾けそうなものであっても必ず!
片手ずつが流れていなければ、当然両手は流れない!
ということはもちろんですね。
ただこの練習はそれだけではなく
・メロディはどんな流れで出来ているのか?
・支える伴奏はどんな形、和音で成り立っているのか?
など、片手ずつだからこそ各パートをより深く見ることができるようになります。
またこの際に、メロディの膨らみ、ニュアンスの変化などもつけていると両手で合わせた時には随分と弾きやすく、音楽もしっかりとしてきますよ。
“すぐに両手で弾きたくなる” その気持ちをグッとこらえて片手ずつを楽しんで弾いてみてください。
きっと新しい発見や感動が隠れていますよ♪
Category:Blog Post:04/13/2018
なにか新しい気持ちで物事に取り組もうとか
さぁやろう!と思う時はきまってその前に感動したり何かしら心が動く出来事があるなと気づきました。
それはピアノを弾くということに限らず、誰かとの会話の中であったり、新緑の心地よい風に吹かれたり、日常の中に心が動く瞬間はいくつもあります。
レッスンは限られた時間ですが、小さなことでも
“あっそうか!”とか “ピアノの音綺麗だなぁ”とか。
発見や喜びがあるような。
そんな時間でありたいなといつも思います♪
Category:Blog Post:04/09/2018
たとえば“フォルテ”を
単純に音量の“強く”と思って鍵盤はたたくようにおさえるのと“内面から湧き上がってくるように力強く”と思って響きを感じながら弾くのではまったく違う音が出ます。
美しさにはさまざまな要素があると思いますが、『美しい音』というのは響きに豊かさを感じる、重なりあう音に立体感を感じる。そのような音ではないかと私は思います。
また楽譜には沢山の音楽用語が書かれていますが、その語源を知るということはこの『美しい音』を表現する上でとても重要です。
Allegro は一般的には“速く”と書かれていますが、これはイタリア語で“楽しい”という意味で日常的に使われる言葉。楽しいから気持ちがウキウキして結果速くなるということ。
dolce は“甘く柔らかに”ですがイタリアでは恋人同士の男女が女性に“可愛いね!”という時に使う言葉でもあります。
言葉の中にたくさんの湧き上がる感情があるのと同じで響きの中に豊かさを感じられる音楽。
『美しいピアノを弾きたい』これはずっと変わらず私の心に在るものです♪
Category:Blog Post:04/04/2018
中学2年生のSちゃん。
レッスン室に入って準備をしながらひと言。
「あ〜流れへんかった〜…。」と。
「どうして流れないと思う?」と聞くと、
「弾き込んでないからかな…。いや、でもいつもよりはいっぱい練習したのに…。」
何度も弾いているのにうまく流れない。
このような経験はありませんか?
こういった場合、考えられる要素がいくつかあります。
Sちゃんの場合はずばり指番号!
みなさんどうしても自分の弾きやすい指で弾いてしまいがちですが、やはり楽譜に書かれている指番号は手が小さかったりムリがある場合をのぞいては音が流れるように書かれているので守ると弾きやすくなることが多いです。
また下の写真のように同じ音を違う指で弾くということも楽譜の中ではよくありますが、これもとても重要!
“どうして同じ音を違う指で弾くの〜?”
と疑問を持たれる方もいらっしゃると思いますが、違う指で弾くことで流れが生まれます。指番号通り弾いてみると音の流れの違いが目で確認しなくても耳だけでよくわかりますよ♫
指番号に気をつけて先ほどまでつまりながら弾いていたフレーズを弾いてみるとスーッと流れたSちゃん。
バッハのインベンションがテンポよく耳に入ってきました♪
Category:Blog Post:04/01/2018
もうすぐ4歳になるMちゃんの体験レッスンより。
体験レッスンに来られる時はみなさん緊張でドキドキされています。すこしでも緊張が和らいでピアノがとても素敵な楽器だということを感じてもらえるようにレッスンです♪
まずはすべての鍵盤を端から鳴らしてもらいます。
そして問題!
「今弾いたピアノの鍵盤、いくつあったと思う〜?」
そうすると大体の子供達は えっ⁈という表情です。
中には85!ととても近い数字を言う子もいてこちらがびっくりさせられることもありますが。
Mちゃんも突然の問題に う〜んといった表情。
そこでピアノの鍵盤が88の数でできていることをお話します。
そしてまた問題!
ピアノの高音を弾きながら
「この音はどんな動物を思い出す〜?」
Mちゃんは考えながら
「すずめ!」
今度は低音を鳴らしてこっちは?と聞くと
「ライオン!」
そうして88の鍵盤でいろんな音が鳴ることを感じてもらいます。ピアノが表現できる楽器だと知ってもらえるように♪
この日は真ん中のドを楽譜を見ながら弾くところまで。
「ひよこちゃんの絵が書いてるね。可愛く弾いてみて♪」と言うとそれまで音を鳴らすことに意識が向いていたMちゃんの音が優しい音に変わりました。
弾き終わったあとキラキラする瞳で嬉しそうな笑顔を向けてくれたMちゃん。
これからもいろいろな音色を奏でながら、たくさんピアノで表現してね♫
Category:Blog Post:03/28/2018
5年生の生徒さん Iちゃんのレッスンでのエピソード。
曲目は ブルグミュラーの『せきれい』でした。
私 「楽譜で変化があるのはどこ〜?弾くから
変わったところでストップ言ってね!」
Iちゃん「わかった。ここ!短調になってる。
なんかカラスが出てきて追いかけられてるみ
たい。」
私 「じゃぁ それ書こう♪
そしたらここは何短調?シャープもフラット
もついてない短調はなんやったっけ?」
Iちゃん「うーん… イ短調。」
私 「最初はハ長調で、ここだけイ短調に
なってるよね。ハ長調とイ短調の性格って
どんなんやった?」
Iちゃん「ハ長調は元気!
イ短調はなんやったかな〜。」
このような会話のあと、細かな表情を弾きわけて Iちゃんに聴いてもらうと
「全然違う!!」とひと言。
そうです♪
この『違い』がわかるということが大切です。
わかるから次はその様に弾いてみようと思う。
たくさんの『違い』をレッスンの中で感じとって
ゆっくり時間をかけながらそれぞれが自分のものにしていってもらえると嬉しいなと思います♫
Category:Blog Post:03/24/2018
上の写真のト音記号と音符の間に書かれている
『数字』
みなさんはご存知ですか?
“よん分のさん”拍子と読み この曲の拍子記号です。
指揮者の方はこの拍子をもとに指揮をされていて音楽を演奏する際にはとても重要なものとなります。
「拍子を守らないことはまるで酔っ払いが歩いてるようなものだ。」とは作曲家シューマンの言葉。
レッスンをしていて楽譜は弾けているのに音が自然に流れていかない、違和感があるといった場合は大抵拍子を感じていないことが多いです。
アトリエ・ヨーコピアノ教室では拍子を身体で感じてもらうために、右手でピアノを弾きながら同時に左手で指揮をとり、さらに「1.2.3」と拍子をつけて歌う♫ ということを幼稚園の小さな子供たちからやっています。
子供たちは1度に3つのことをしないといけないので
「あー もぅでけへんっ!」
「あのむずかしいのや〜 苦笑」
とあまりのやりにくさ最初のうちは大苦戦!
中高生は曲も難しくなってくるので、思い通りにいかないことで笑いが込み上げる子もたくさんいますが!
拍子を感じることで音楽の流れが変わることを体感するとやはり演奏が変わります。
さまざまな作曲家がその拍子でその曲を書いた。
その理由が 『拍子を感じて演奏する』 ということで、今までよりもずっと身近に感じとることができるのではないかと思います♪
Category:Blog Post:03/20/2018
今朝はバイオリンの伴奏合わせに出かけました。
ピアノはメロディも伴奏も自分で一度に弾くことができるのでひとりで演奏することが他の楽器に比べると多いのではないかと思います。
もちろんひとりでいろんな事をできるので贅沢ともいえますが、人と一緒に演奏する時はやはりひとりでは味わえない喜びを感じることができます!
バイオリンを弾く息づかい。
こまやかに流れていくかと思えば強く伝えたいところが出てきたりとたくさんの心が音を通して伝わってきます。
なんだか楽器で会話をしているような♪
そうしてひとつの曲を一緒に作り上げていく。
楽器が弾けるということはそれだけで日常に彩りができますが、さらに人と一緒に演奏すると共有する時間までもが豊かになるな〜!と実感します。
チャイコフスキーの『Melodie』が心地よく流れるひと時でした♪
Liuteria-BATOさんのスプリングコンサート♫
4/21(土) ドーンセンターです。